小林健太の個展「Space-Time Continuum」が開催中、現代に潜むテクノロジーの可能性と矛盾を探求する新作

小林健太の個展「Space-Time Continuum」が、西武渋谷店B館8階のオルタナティブスペースで2月13日（日）まで開催中。また、西武渋谷店A館ショーウィンドウにて小林とメディアアーティストのゴッドスコーピオンがコラボしたAR作品を2月14日（月）まで展示している。

小林はこれまでに自ら撮影した写真をデジタル編集し加工した作品を制作してきた。近年はファションブランドとのコラボレーションを通して写真を洋服などの立体へと展開し、二次元の枠を超えた表現へと幅を広げている。本展では渋谷で撮影した複数の夜景のイメージを遊戯的に並置、反復させ再構成することで、現代に潜むテクノロジーの可能性と矛盾について考察した新作を展示する。

活動初期の2014年頃から、多様な文化が混ざりあい開発によって刻々と変化する渋谷を小林は写真でとらえてきた。小林が紡ぐファンタジックでリズミックな渋谷のイメージは、特異な都市である渋谷の実質的な変容だけでなく、土地の精神的なものや作家自らが皮膚で感じた感覚的なものを内包した現代社会の写し鏡といえるだろう。また、ゴッドスコーピオンとのコラボとなるAR作品は、レンチキュラー、ミラーシートなど視覚に作用する素材を用いた写真、ストロークの立体から構成される。渋谷に訪れる際にはぜひチェックしてみて欲しい。