豊吉雅昭写真展「MONOCLE VISION」が4月16日(土)までArt Gallery M84にて開催中。
1975年生まれ、システムエンジニアとして充実した日々を送っていた豊吉は、2002年に緑内障に罹患し退職。絶望し、引きこもり生活を送る中で、難病を克服したピアニスト西川悟平の活動を目にし興味をもち、引きこもりをやめてカメラをもって西川氏のコンサートに出かけたことが写真の道を歩むきっかけとなった。その後も視野欠損が進み、現在は左目の大半と右目の3割の視野を消失。見えなくなり続ける日々の中でカメラを携えて歩き、試行錯誤の中から生み出された作品約25点が展示される。
モノクルとは、ヨーロッパの上流階級で19世紀末頃に流行し、鼻眼鏡より以前に視力補正器具として使用され、装着している方の眼で遠くを、裸眼の眼で近くをカバーすることにより遠近両方見えるというもの。しかし左右の眼で見え方が異なるため、遠近感や晴明感に欠け、その視界は不明瞭であった。右は見えるが、左は見えないという豊吉の視野は、まるでモノクルをかけた状態のよう。この「見えない視界」を表現する作品群を『MONOCLE VISION』と名付け、初の個展を開催する運びとなった。
タイトル | 「MONOCLE VISION」 |
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会期 | 2022年4月4日(月)~4月16日(土) |
会場 | Art Gallery M84(東京都) |
時間 | 10:30~18:30(最終日17:00まで) |
休廊日 | 日曜 |
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