05 May 2026

写真はどこまで崩れうるのか?松原茉莉「目と線、骨と痕跡」展

05 May 2026

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〈視線_干渉 6〉水溶紙にインクジェットプリント、フォトアブストラクティング / 水溶紙、顔料インク、木製パネル / 1788×1303mm / 2026

東京・国立のmuseum shop Tにて、松原茉莉による個展「目と線、骨と痕跡」が5月16日から31日まで開催される。本展は、水溶紙にプリントした写真を水で溶解させる独自の手法を用い、イメージの生成と崩壊のプロセスを可視化する。

松原が継続してきた「Photo abstracting」と呼ばれる制作は、写真を記録媒体としてではなく、変質し続ける物質として扱う点に特徴がある。プリントされた像は水によって溶け、輪郭を失いながら抽象化される。その過程で現れる線や点、滲みの痕跡は、単なる劣化ではなく、時間や身体の介入が刻まれた痕跡として画面に残る。

タイトルにある「目と線、骨と痕跡」は、視覚と身体、そして物質の関係を示唆する。イメージを“見る”という行為は、ここでは純粋に視覚的なものにとどまらない。作品表面に残された凹凸や滲みは、触覚的な感覚を喚起し、鑑賞者の身体を巻き込む。写真は二次元の像でありながら、触れることのできない触覚性を内包する存在として提示される。

また、本展は「国立写真間 2026」の一環として開催され、複数のギャラリーが連携する中で、写真表現の現在地を多角的に示す試みの一部を担う。初日18時から行われるトークイベント(要予約)では、作家やキュレーター、コレクターといった異なる立場から、写真をめぐる「間」の概念が議論される予定だ。

タイトル

目と線、骨と痕跡

場所

museum shop T(東京都国立市東1-15-18)

会期

5月16日(土)~31日(日)

時間

13:00~19:00(初日17:00まで)

休み

月~水曜日

料金

無し

URL

https://t-museumshop.com/news/vol-72_matsubara/ 

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