東京・御徒町の229galleryにて台湾の写真家スタンリー・リーの日本初個展「What Looking Leaves Behind(見ることが残したもの)」が、7月20日まで開催されている。本展では、「見ること」「距離」「痕跡」をテーマに制作されたモノクローム写真の新作シリーズを発表する。
スタンリー・リーは、「見ること、記憶、不在、そして身体的経験」の関係性を一貫した主題として制作を続ける写真家だ。ドキュメンタリーとフィクション、個人的な経験と集合的な知覚のあいだを往還しながら、写真を単なる記録ではなく、世界へ接近するための方法として用いている。
本展のタイトル「What Looking Leaves Behind」は、「見る」という行為そのものを問い直す言葉でもある。リーはステートメントのなかで、「見ることは決して中立的な行為ではない」と述べる。誰かや何かを見つめるたび、見る者と見られる者のあいだには痕跡が残される。その痕跡は出来事そのものではなく、身体や物質、空間、そして時間のなかに刻まれているという考えが、本展の出発点となっている。
展示される作品には、人物、植物、動物、風景、医療画像、断片的なモチーフなどが登場する。しかし、それらは物語を語る主体として配置されているのではない。むしろ「見る」という行為によって残された痕跡として提示され、写真は現実を再現するメディアではなく、知覚の痕跡を採集する装置として機能している。
作品の多くは、強いコントラストを持つモノクロームによって構成される。粗い粒子や断片化された画面は、被写体の意味やアイデンティティを後景へ退かせ、言葉では説明しきれない身体感覚や知覚の経験へと鑑賞者を導く。そこでは「何が写っているのか」以上に、「どのように見たのか」という行為そのものが作品の主題となっている。
| タイトル | Stanley Lee「What Looking Leaves Behind(見ることが残したもの)」 |
|---|---|
| 場所 | 229gallery(東京都台東区台東4-24-2 B1F) |
| 会期 | 2026年7月1日(水)〜7月20日(月) |
| 時間 | 12:00〜19:00(土日祝20:00まで、入場は閉場30分前まで) |
| 休み | 火曜日 |
| 料金 | ワンドリンクオーダー制 |
| URL | https://www.instagram.com/229.4242 |
