『IMA』Vol.36は、多様化するジェンダーをさまざまな視点で表現する写真家たちをフューチャー。
巻頭では、ホルモン補充療法が自身の体と心に与える変化を写真で記録するローランス・フィロメン、鏡やセルフポートレイトを使いながら多層的なイメージを作り上げるポール・ムパギ・セプヤなど写真家7人に焦点を当てる。さらに、長島有里枝のインタヴューや、1970~80年代にニューヨークのカルチャーシーンに愛された写真家ピーター・ヒュージャーの人生に迫るテキストと作品も紹介。そのほか、「インターネットで最もガーリーな美学『エンジェルコア』をかたち作るアーティストたち」、「南アフリカの女性写真家たちとジェンダー、1990年から現在へ」「韓国フェミニズム写真のいま」など、さまざまな切り口で各国の現状を考察する読み物も充実。いま、私たちを取り巻く社会の意識は日々刻々と変化している。ここに紹介した写真家たちはそうした流動的な時代に生きて、目の前の被写体に真摯に向き合い、新しい価値を提示している。
第二特集では現在ポーラ美術館での個展を開催中のロニ・ホーンのインタヴューを掲載。展示風景とともに、コンセプチュアルでありながら詩的な作品の扉を開く内容となっている。
スリーブの表紙はロ・ヤン、カバーの表紙はローランス・フィロメンの作品。サラ・スウィナーのポストカード付き。
また、IMA ONLINEでは『IMA』Vol.36からの一部転載記事を掲載予定。そちらもお見逃しなく!