公園の卓球台を定点観測、寮の窓から覗く人々の姿、
富安隼久作品集『TTP』

人間の習性やユーモアを卓球台のもとで垣間見る。

18 June 2018

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TTP

ドイツ・ライプツィヒで、当時作者が住んでいた学生寮の部屋の窓から撮影した写真で構成される本書。8階の南向きの部屋から見渡せる公園に置かれた卓球台に焦点を当て、定点観測的に撮影。その間に時刻や季節、公園に訪れる人々が移ろいでいく。

本来の卓球台として使われるだけでなく、日光浴であったり、スケートボードの障害物、物干し、子供がよじ登る遊具、ミーティングスポット、賑やかな通りからの避難場所などその用途は数知れず、ページをめくるたびにこの卓球台が異なる表情を見せる。

作者の長きにわたる好奇心の結果、人間の行動から滲む習性やユーモア、それぞれの人の持つ独特な気質をこの謙虚に鎮座する卓球台のもとで垣間見ることができる。なお、富安は本書でMACKが主催する「First Book Award 2018」を受賞した。

タイトル

『TTP』

出版社

MACK

価格

5,550円+tax

発行年

2018年

仕様

ソフトカバー/200mm×270 mm/260ページ

URL

https://www.twelve-books.com/products/ttp-by-hayahisa-tomiyasu-signed

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