「見えるものと見えないもの」を体現、
濱田祐史『Primal Mountain』発売

濱田祐史の代表作『Primal Mountain』がアートブックとして刊行。

03 December 2019

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Primal Mountain

ユニークな技法で常に新しい試みを行い、国内外で作品発表をしている濱田祐史の代表作『Primal Mountain』が、torch pressから刊行される。

「Primal Mountain」は、一見すると山の風景写真のように見えるが、実は私たちの身近にある素材で作られた「山」であることに気付く。「真実と虚」「見えるものと見えないもの」という自身のテーマと、震災の体験が繋がっていく中、ある日友人から山の写真のポストカードが届いた。濱田は、そこに写る美しさとともにある嘘っぽさに、これらの「山」は果たして本当の山なのか、という疑問を抱き、「Primal Mountain」の撮影を始めた。目の前に見えている山を、私たちは一体何をもって山だと認識するのか。ここでは”作られた”ランドスケープを、私たちの脳がつい風景だととらえてしまうことさえ、心地いい経験となっていく。

本書は袋とじのような綴じ方を採用し、ページの裏側に、写真の拡大図を印刷しており、横から裏側のイメージを覗くことができる。綴じを“山”と”谷”に見立て、「見えるものと見えないもの」を一冊の中で体現した仕掛けで、ページをめくる行為を通して、リアルとファンタジーの間を軽やかにたゆたい、「見ること」とは何かを問いかける。巻末には濱田自身がその思想に影響を受けたという、松岡正剛による寄稿を収録。また本書の刊行に合わせて、プリント付きの特装本も限定販売する。

これらは「もどき」と「らしさ」のヴィスタの提示なのである。ー松岡正剛

タイトル

『Primal Mountain』

出版社

torch press

価格

4,000円+tax

出版年

2019年

仕様

ソフトカバー/A4変型ヨコ/112ページ

デザイン

田中義久

寄稿

松岡正剛

URL

http://www.torchpress.net/2019/11/14/book-primal-mountain/