フランソワ・アラール作品集『SAUL LEITER』
第二版が刊行

ソール・ライターへのオマージュ作品。

05 February 2020

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SAUL LEITER

初版がしばらく完売状態となっていた、フランス人フォトグラファー、フランソワ・アラールの作品集『SAUL LEITER』の第二版が先日刊行された。

アメリカ人画家、写真家のソール・ライターが享年89歳で死去してから2年後の2015年、作者はイーストヴィレッジにあるライターのアパートメントを訪れ、朽ちた壁や空っぽのクローゼット、わずかに遺された私物などを撮影した。ライターの作品は、55年以上暮らしたイーストヴィレッジと深い関係性があり、抽象的でありながら常にソウルフルなモノクロとカラー写真による作品は、まさに当時のストリートシーンの記録である。2006年に最初の写真集がSteidl社より出版されると「カラー写真のパイオニア」と称されるようになったが、彼自身はこう呼ばれることを好まなかったであろう。ライターは、トーマス・リーチ監督による2012年のドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』で「何が写るかはわからないし時間もかかる」と説明している。

ライターの魂をとらえたアラールによる本書は、ページをめくるうちにライター本人がどこかから出てくるのではないかと思うほどの臨場感を伴っている。アラールは、ライターが残した作品をインテリアの一部として撮っているが、そこに写りこんだ身体や人々を除いては、美しいほどに何もない空間が続く。徹底的に人間や身体が排除されていることを特徴とするアラールの作品において、こうしたものが写し出されていることこそが最も意外な要素かもしれない。本書は、アラールからライターへのオマージュである。

タイトル

『SAUL LEITER』

出版社

LIBRARYMAN

出版年

2017年

価格

6,800円+tax(日本限定版スペシャルエディションは120,000円+tax)

仕様

ハードカバー/235mm×285mm/64ページ

URL

https://twelve-books.com/products/saul-leiter-by-francois-halard