建築家・隈研吾の東京論でもあり、最新作品集でもある『東京 TOKYO』が、7月31日に発売された。写真は写真家・新津保建秀が撮り下ろしている。
国立競技場、高輪ゲートウェイ駅、歌舞伎座など2020年の東京を彩る数々のランドマークに携わる建築家・隈研吾。隈は2000年からの20年間で、東京近郊に多くの代表作を生み出した。「建築を都市へとひらく」ことを目指す建築家は、東京をどのようにとらえ、対話し続けてきたのだろうか。本書は木造横丁の焼き鳥屋から、国家的プロジェクトまで代表的な23作を紹介。東京について書き下ろした論考も収録し、長年抱いていた東京への想いや、変化しつづける混沌とした都市のこれまでとこれからを浮き彫りにする。
また、新津保が撮り下ろした写真は、建築空間がつくりだす「可視化できない経験」を表現している。新津保にとって本書の撮影は、隈建築とその空間に流れる時間に向き合う際に、自身の意識のなかに存在する不可視のフォルムを探っていくプロセスだったという。独特の視点で切り取られた写真からは、他では見ることのできない隈建築の一面が表れている。日本とアジアの多様性の写像である東京が、今日の私たちにとってどのような都市なのかを知ることができるだろう。
タイトル | 『東京 TOKYO』 |
---|---|
出版社 | |
出版年 | 2020年 |
価格 | 3,400円+tax |
仕様 | ソフトカバーPUR製本/B5判変形/224ページ |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。