潮田登久子「マイハズバンド/My Husband」展が、3月12日(金)までPGIで開催中。
本シリーズは、潮田が夫であり同じ写真家である島尾伸三を主人公としてまとめたもの。40年前のプリントとネガが発掘されたことをきっかけに、初期作品の多くが初めて日の目をみることとなった。
潮田と島尾は1978年に娘のマホが生まれ結婚。その後、3人は憲政の神様といわれた尾崎行雄(政治家、ジャーナリスト)の旧居を移築した歴史的洋館の一室を借りて入居する。台所は共同で、家主や親族から貰いうけた家財道具が少しある、決して贅沢な暮らしではない。妻となり、同時に母となった潮田は、子どもを育てながら、アーティストとしての自身を再構築し、成長させていく必要があることを悟っていただろう。そして子どもの存在は、それまで無意識に身につけてきた自己表現の形に、より敏感になるきっかけを与えたのかもしれない。潮田の代表作「冷蔵庫/ICE BOX」と同時期に撮られた、これらの未発表作品は、潮田作品をより深く理解するための新たな出発点となるだろう。本展では、モノクロ作品約30点が展示される。
なお、同名写真集『マイハズバンド』も発売中。
タイトル | 「マイハズバンド/My Husband」 |
---|---|
会期 | 2022年1月26日(水)〜3月12日(金) |
会場 | PGI(東京都) |
時間 | 11:00~18:00 |
休館日 | 日曜・祝日 |
URL |