内倉真一郎 個展「忘却の海」が6月3日(金)より西麻布・KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHYにて開催中。
1981年宮崎県出身で日本写真映像専門学校を卒業後独立し、地元で活動を続ける内倉。本展で展示される「忘却の海」 は、生まれ育った宮崎県延岡市の海辺に打ち棄てられたオブジェクトを太陽光の下で撮影したシリーズ。第41回キヤノン写真新世紀優秀賞受賞作および「東京写真月間2022」(主催:日本写真協会、東京都写真美術館)の国内企画展に選出された「Collection」シリーズ(2018年)を発展させた新作だ。
行政やボランティアの清掃の手が行き渡った海水浴場には、美しいビーチが続く。しかしそこから少し離れた海は、正反対の世界が広がっている。漂着物や不法投棄物が打ち棄てられて忘れ去られ、誰も立ち入ることさえなくなった、現代社会のありのままの海辺の姿。ゴミと化した色鮮やかさが虚しいプラスチック、手袋、おもちゃ、魚や鳥などの死骸。遠く離れた場所から時代の波にもまれ、太陽光で干からび新たな姿に変形していくものたち。現世のものとは思えぬ異様な感覚をも想起させる、人間がかつて関わっていた痕跡。私は夢中に、下ばかり見ながら、ひたすら歩く。怒りもなく、失望もない。只そこにあるものとして、一つ一つの残骸を集め、その場で記録した。ー内倉真一郎(プレスリリースより一部抜粋)
タイトル | 「忘却の海」 |
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会期 | 2022年6月3日(金)~7月2日(土) |
会場 | |
時間 | 13:00~20:00(土曜は12:00~19:00) |
休館日 | 日月火曜・祝日 |
URL | https://www.kanakawanishi.com/exhibition-ph021-uchikura-theseaofoblivion |