「深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ」展が、6月4日(日)まで東京都写真美術館 2階展示室にて開催中。
深瀬は自身の私生活を深く見つめる視点によって、1960年代の日本の写真史のなかで独自のポジションを築いた。それは写真の原点を求めようとする行為でもあり、のちに「私写真」と呼ばれ、写真家たちが向かった主要な表現のひとつとして展開していく。
深瀬は妻や家族など、身近な存在にカメラを向け、自身のプライベートを晒しながら、自己の内面に潜む狂気に意識を向けていく。その狂気は、被写体に対する愛ある眼差しと、ユーモラスな軽やかさが混在し、深瀬作品を特別で唯一無二なものにしている。
本展では、「遊戯」「洋子」「烏(鴉)」「家族」など、主要作品を網羅した東京都写真美術館のコレクションに加え、「無題(窓から)」「洋子」、日本大学芸術学部が1980年代初頭に収蔵した「烏(鴉)」、個人所蔵の「ブクブク」「サスケ」ほか、充実した作品群によって構成される。1960年代から1990年代の初頭に活動した深瀬の軌跡を辿り、彼独自の世界に触れる機会となる。
タイトル | 「深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ」 |
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会期 | 2023年3月3日(金)~6月4日(日) |
会場 | 東京都写真美術館 2階展示室(東京都) |
時間 | 10:00〜18:00(木金曜は20:00まで/入館は閉館の30分前まで) |
休館日 | 月曜(ただし5月1日は開館) |
料金 | 【一般】700円【学生】560円【中高生・65歳以上】350円 |
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