東京・御徒町の229GALLERYにて6月24日より渡邊りおの展示「absence device」が開催される。
タイトルであるabsence device=不在の装置は、渡邊の写真行為のあり方を表す。自己の存在や感情を写真で強く前に出さない。渡邊は自身を完全に不在にせず、透過的に存在すること=自己を装置化することで、被写体と距離を保ちつつ、静かに見守る眼差しで写真を撮る。
今回の展示では、学生時代を過ごした千葉を写した作品に加え、初のポートレート作品も発表。特別でない光景、しかしどこか取りこぼせないものとしてすくい上げられた千葉の風景と彼女をとりまく人物。「不在の装置」としての視点を引き受けることで、渡邊はとりこぼれそうな感情もまた、優しく受け止める。
【ステートメント】
学生時代に住み慣れた千葉の街を歩く
そこには身体を支える骨のようないびつなモノレールがあり、住宅街が広がっている
不思議な風景と人々の営みが入り交じる街をふわりと漂う
自然に触れるよりもずっと、この地を踏み締めるとき、私は人の生命を感じる
人が好きだと感じる
誰にも気づかれないようなところから、私はレンズを通して、人を見つめる
いないけど、そばにいる
あなたを見守っていたいと思う
あなたにとっておまもりになったら嬉しい
そうやって写真を撮る
タイトル | absence device |
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場所 | 229GALLERY(東京都台東区台東4-24-2) |
会期 | 6月24日(火)~7月7日(月) |
時間 | 12:00~19:00(土日祝20:00まで、最終日18:00まで) |
休廊日 | 無し |
料金 | 併設カフェにて1ドリンクオーダー制 |
URL | https://www.u-r-u.net/ |