石川幸史の写真展「The changing same」が高田馬場・Alt_Mediumで10月25日(木)から開催される。
本作品は石川が2017年から撮影を開始、関東平野の周囲を沿うように東京の郊外から山間部へと至る一帯をロードトリップしながら撮影を行っている。これまでに北関東エリアを中心に、東京都心とは反対に時代に取り残され廃墟化したバブル時代の施設、近代化や高度経済成長の名の下に乱開発され環境が破壊されたまま放置された鉱山跡地や石切り場、国をあげての公共工事として現在も進行中のダムの工事現場と周辺の景観、見慣れたはずの幹線通り沿いで不意に目にとまった奇妙な光景などを記録してきた。
すでにさまざまなメディアを通して身近なものとして消費されているアメリカ的なイメージだが、それらを東京の周辺地帯をロードトリップしながら探査し、あえてアメリカ的イメージを擬装しその土地に重ね合わせてみることで、新たに顕在化してくるグローバルなものとローカルなものの差異や相似に石川は興味を抱いた。
また、都市部と地方との格差や、経済におけるグローバリズムと政治におけるナショナリズムという互いに相反する事象が二重化している今日的な問題、ポスト・トゥルースと言われるディストピア的な状況について考察することも視野に入れている。
タイトル | 「The changing same」 |
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会期 | 2018年10月25日(木)~11月6日(火) |
会場 | Alt_Medium(東京都) |
時間 | 12:00~20:00(最終日は17:00まで) |
休館日 | 水曜 |
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