Three Nature Studies

IMA galleryではスティーブン・ギル「Three Nature Studies」展を開催いたします。

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Three Nature Studies

この度、IMA galleryでは「『IMA』Vol.28 特集:スティーブン・ギルのすべて」の刊行を記念して、スティーブン・ギル個展「Three Nature Studies」を開催します。
ギルは1971年にイギリスのブリストルに生まれ、2000年頃からロンドンのハックニー地区を舞台に、さまざまな作品を生み出してきました。2005年には出版レーベルNobody を自ら立ち上げ、彼が発表する写真集のクオリティとユニークさで世界的に高い評価を得る注目すべき写真家です。2014年にスウェーデン南部へ移り住み、現在では同地を拠点に新たな作品を生み出しています。

本展は、ギルの最新作「The Pillar」(2015-2019)に加え、「Night Procession」(2014-2017)、「Talking to Ants」(2009-2013)を含めた3シリーズと、Nobodyから刊行された過去の写真集で構成しています。「The Pillar」と「Night Procession」は、スウェーデンに移り住んだギルが、自然の中の目に見えない動物たちの動きを可視化するために、センサー付のカメラを草原や森に設置し、そこを訪れた鳥や動物たちを自動的に撮影する手法を用いました。「The Pillar」では、草原に1本の杭を立て、空から鳥たちを引き寄せています。決定的瞬間の対局にあるこれらの写真には、写真家の意図や狙いから離れ、偶然や予期せぬハプニングが呼び込まれているのです。それらは私たちの写真の既成概念を変えるとともに、子どもの頃に誰もが持っていた想像力や感性を呼び覚ましてくれるでしょう。また「Night Procession」では森で採取した樹液を使ってプリントを行っています(本展示物はそのマスタープリントを複写して、コロタイプでプリントしたもの)。また「Talking to Ants」は、ロンドンで拾った虫やオブジェをカメラの中に入れて“撮って”います。小さな生き物やオブジェを丹念に見つめることでパラレルワールドへとつながる、ギルの思想を垣間見ることができます。

出版レーベルNobodyでは、これまでに約20タイトルを刊行しています。中ページに自転車のタイヤの跡を施したり、本を土に埋めて土を付けたりと、そのユニークなプロセスはすべて作品の制作プロセスとも紐づいています。ここではすでに品切れとなった貴重本から最新作までを展示、その一部を販売致します。これらの写真集を通じて、ギルの真摯かつ遊び心あふれる写真への向き合い方に触れみてください。

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Three Nature Studies

ブリストルという街に住みながら、少年時代の私は自然に夢中になり、その興味はすぐに写真と融合していきました。この移り変わりは不思議ととても自然な流れの中にあり、このふたつの要素はすぐに私のもうひとつの楽しみの音楽とも絡みあうようになりました。大人になってからも、私は自然に絶えず惹きつけられ、無意識に自然に寄り添いながら、作品を作り上げてきました。

この場にある作品はすべて自然と何かしらのコラボレーションを試みており、また写真を作る行為を部分的に自然に委ねています。「Talking to Ants」では都市の中心に存在する自然の軌跡を、「Night Procession」は私たちの世界と並行して存在している夜のパラレルワールドへ一歩踏み出し、それを抽出するように。そして「The Pillar」では鳥たちを空から引き寄せて、彼らに自己紹介をする場を与えているのです。

スティーブン・ギル
2019年5月
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タイトル

「Three Nature Studies」

会期

2019年5月29日(水)〜6月29日(土)

会場

IMA gallery(東京都)

時間

11:00~19:00(イベント開催のため、6月5日はIMA cafeのみ17:00まで)

休廊日

日曜・祝祭日

観覧料

無料

イベント

6月5日(水)19:00〜21:00:オープニングレセプション
*スティーブン・ギルが来日し、レセプションとブックサイニングを行います。

協力

株式会社便利堂