光の三原色が創り出す純粋な“色”の美しさ、
濱田祐史「R G B」展

現在入手することのできるすべての種類のカラーネガフィルムを買い集め、色や粒子を可視化するポテンシャルを表現。

21 August 2018

AREA

東京都

Share

AGFAPHOTO	vista plus 400_01

AGFAPHOTO vista plus 400_01, © Yuji Hamada/ Courtesy of PGI

濱田祐史の作品展「R G B」が東麻布・PGIで9月7日(金)から開催される。

濱田は2014年から、色と画像のレイヤーで独特のイメージを作りだす「C/M/Y」シリーズの制作を始める。ポラロイドのエマルジョンが C、M、Y に剥離することを効果的に用い、写真を色の三原色に分解し、写真の色や形、構成を一度解体して新たなイメージに再構成していくという実験的な手法で、独特のイメージを作りだした。

本展は「C/M/Y」に続き、色と光を考察する作品展の第二弾となり、光の三原色をテーマに据えている。フィルムに露光された色と粒子そのものを見たい、という思いから、白をバックに影を被写体として、R(赤)G(緑)B(青)のフィルターを使用し、多重露光で撮影した。写真作品では一般的に具体的なモチーフが被写体になるが、実体を写さず影を撮影することで、「〇〇は何色」という概念から逃れ、相対ではなく純粋にそこにある色を見ることができる。また、それら抽象的なイメージは、「実体の不在」という概念的な美を呼び覚ました。

本展のもうひとつの側面として、今回はそれぞれの作品タイトルが、撮影に使用したフィルムの名前になっている。制作にあたり、現在入手することのできるすべての種類のカラーネガフィルムを買い集め、フィルムが持つ、色や粒子を可視化するポテンシャルを引き出そうとした。撮りたいという衝動と光と影があっても、将来フィルムや印画紙がなくなってしまうのでは、という危機感から「いまあるフィルムで撮ることのできる色を保管しているようなイメージ」と濱田は語っている。

また、会期中の10月5日(金)には濱田と批評家・布施英利によるトークショーが開催される。

タイトル

「R G B」

会期

2018年9月7日(金)~10月27日(土)

会場

PGI(東京都)

時間

11:00~19:00(土曜日は18:00まで)

休館日

日曜・祝日

URL

https://www.pgi.ac/exhibitions/4073/

CineStill film 50_01, © Yuji Hamada / Courtesy of PGI

Hillvale SUNNY 16 400_01, © Yuji Hamada / Courtesy of PGI

Lomography COLOR NEGATIVE 400_01, © Yuji Hamada / Courtesy of PGI