東京・恵比寿のアメリカ橋ギャラリーにて、写真家・西田航とシリコンバレー在住のソフトウェアエンジニア・YouTuber、ドリキンによる合同写真展「KYOTO 3×5」が5月21日から24日まで開催される。本展は、異なる背景を持つ二人のクリエイターが、同じ京都という都市をそれぞれの視線で捉えた展示だ。
本展の舞台となる京都は、伝統と革新が交錯する都市だ。長い歴史を持つ街並みの中には、観光都市としての消費性と、日常として生きられる生活空間が同時に存在している。西田とドリキンは、その同じ風景を歩きながら、全く異なる方法でイメージを生成していく。
西田が発表するのは、新プロジェクト「R.G.B.(Real / Gaze / Bug)」である。AIによって無限に画像が生成される時代に、「人間がカメラを構える意味はどこにあるのか」という問いから出発した本シリーズは、三部構成によって展開される。
「Real」では、京都の風景を徹底的に精密に捉え、「Gaze」ではその風景への内省的なまなざしが強調される。そして地下フロアで展開される「Bug」では、それまで完璧に記録されていたはずの京都が、内側から崩壊を始める。写真的リアリティは次第に揺らぎ、都市そのものがノイズ化していくのである。
一方、ドリキンが発表する「五撮 vol.3」は、京都を巡る1泊2日の旅をベースにした写真エッセイだ。毎日5枚だけ写真を撮るという制約のもと、伏見稲荷や京都タワー、街の細部を記録していく。その視線は観光写真ともスナップとも異なり、都市を“等身大の体験”として切り取っている。
興味深いのは、本展が「AI vs 人間」という単純な対立構造を取っていない点だ。最新技術に深く関わるエンジニアであるドリキンと、写真という身体的行為を問い直す西田。その両者が交差することで、むしろ浮かび上がるのは、「見る」という行為そのものの複雑さである。
タイトル「3×5」は、西田の「R.G.B.」における3つの様態と、ドリキンの「五撮」における5つの視点が交差することに由来する。異なるリズムと感覚が重なり合うことで、見慣れた京都は新しい像へと変換されていく。
| タイトル | KYOTO 3×5 |
|---|---|
| 場所 | アメリカ橋ギャラリー(東京都渋谷区恵比寿南1-22-3) |
| 会期 | 5月21日(木)〜24日(日) |
| 時間 | 12:00~18:00 |
| 休み | 無し |
| 料金 | 無料 |
| URL | https://americabashigallery.com/kyoto-3×5/ |
