PHOTOASTROLOGY
2025年11月前半（11/1～11/15）の運勢

ビックリするほど当たるためIMA御用達の占い師・マコが、12星座の今をタロット1枚で運気予報！フォトグラファー清水はるみによるファンタスティックな星座＆大アルカナのヴィジュアルと共に、明るい未来の指針を毎月前・後半でお届けします。

11月前半に思うこと

「タロットカード沼へようこそ」
タロット占い師をしていると、カードがどんどん増える。「もう十分あるから」と誓った翌日に、気づけばポチッと新しいデッキをお迎えしている。まるでタロットの精霊たちが「私を引いてみて」と誘惑してくるのだ。
鑑定で使うスタメンカードは3つと決めている。それでも、新しいカードを見るたびに心がざわめく。猫が箱を見つけると入らずにいられないように、占い師は新しいタロットを見ると買わずにいられないのだ。
タロットカードの魅力は、占うだけにとどまらない。まず絵が美しい。神秘的なアールヌーヴォー調、ダークファンタジー系、和風、ミニマル、はたまたコミック風まで、世界観が無限に広がる。カードを眺めているだけで、一冊の絵本を旅しているような気分になる。
さらに、同じ「愚者」でもデッキが違えば印象が変わる。軽やかに冒険へ踏み出す若者もいれば、宇宙に飛び込む宇宙飛行士、猫にリードを引かれる気まぐれな旅人もいる。そう、タロットは物語を描く鏡なのだ。
時々カードを並べながら思う。もしかして私は、運命を占っているのではなく、自分の心の物語を読み解いているのかもしれない。カードは未来を「決める」ものではなく、未来を「選ぶ」ためのヒントをくれる。
タロットカードは占い道具であり、アートであり、時に人生の親友。今日も新しいデッキが届く。開封の瞬間、胸の奥で小さな声がする。
「ようこそ、また一人、タロット沼へ」