近年の若手ファッション写真家たちが、革新的な身体の描写によって、画一化された美意識に挑戦する傾向にいち早く目を留め、その新潮流に「Posturing」と名付けたファッションキュレーターのショナー・マーシャル。目利きの彼女が、「Posturing」に続いて企画する展覧会「English as a Second Language」は、1月24日(木)からロンドンのSomerset Houseにて開催される。
参加作家は、現在、ロンドンを拠点に活動するアジア出身のファッション写真家、ハンナ・ムーンとジョイス・ウング。タイトル「English as A Second Language(第二言語としての英語)」が示すように、アジア人としての背景を持つ二人が、西洋の文化や美意識、ファッションの理想像を、“第二言語”としてユニークに解釈した写真が展示される。二人が“ロスト・イン・トランスレーション”状態で、移民としてイギリスに暮らす心情、日常生活の些細なものごとの中から見出す美しさを探求。欧米のファッションシステムに、アジア人の観点を持ち込んだパイオニアをフィーチャーすることで、「Otherness(異質なものであること)」についても言及する。
作家が自身のルーツに由来する小道具やロケーション、モデルを起用することで、多様性を生む「別種」としてラベリングされることの意味、マイノリティとされてきた彼らが私たちの美意識やスタイル、テーストの変化に与える影響に迫る。ファッション写真が、服や靴などのアイテムを紹介するだけの役割を超え、文化・
タイトル | 「Hanna Moon & Joyce NG: English as A Second Language」 |
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会期 | 2019年1月24日(木)〜4月28日(日) |
会場 | Somerset House(イギリス) |
URL | https://www.somersethouse.org.uk/whats-on/hanna-moon-joyce-ng-english-as-a-second-language |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。