Text: IMA
「ニューノーマル」と謳われ始めてもう早数カ月、正しく心地よい日常ってなんだろう?と手探りしている私たち。生活は大きく変貌したというけれど、その変化のひとつが、「STAY HOME」。つまり在宅で仕事をする時間が増え、プライベートを家で過ごす時間が増えたことだろう。
人を招かずして、日常的に家(の一部)を人に見せることになるとは、誰が想像できただろう?家族と一緒でも一人暮らしでも、家にいればいるほど、より一層の居心地のよさを追求したくなり、インテリアが気になるのは必然のこと。行動様式の変化はマインドの変化に大きく影響する。
この数カ月、IMA galleryへの作品購入への国内からのお問い合わせが激増したのだ。ギャラリー開設以来、私たちは一貫して若手の写真家たちの作品を扱ってきたので、それまでは海外からのお問い合わせが多かっただが、この変容には目を見張るばかり。その勢いは、なかなか現代アートを買うという習慣が根付いてこなかった日本にも、ついにアートの時代が到来か!?と短絡的に思えてしまうほど。
しかも、食材やコスメや洋服などと違って、アート作品なんてものは、実物をこの目で見てからでないと買う勇気が出ないという人も多かっただろうが、コロナ禍でオンラインショッピングが浸透した結果か、ECでの購入が増えているのも大きな特徴だ(実際、アメリカでは、すでにアート作品の30%がオンラインの取り引きだとか)。
さらに、これまでアート作品の価格はだいたいが「ASK」となっていたのが主流だったが、ECが増えているいまでは、価格を明解に提示しているところもどんどん増えている。常識ってこんな風に変わるのだ。
今回、私たちが提案するのは、同じ部屋でもアートが変わればこんなに見え方が変わるということ。部屋の雰囲気が変わればおのずと気分も変わる。そして、オンラインミーティングやオンライン飲み会の向こうで見ている人への印象も変わる。「本棚を見ればその人がわかる」という感覚に近いかもしれない。
好きなアート写真を飾る。しかも、オンラインで買う。これも、ひとつの「ニューノーマル」!
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