センチメンタルな旅 – コンプリート・コンタクトシート

アマナサルトは、荒木経惟「センチメンタルな旅 – コンプリート・コンタクトシート(Sentimental Journey—The Complete Contact Sheets)」展をIMA gallery にて開催いたします。
*好評につき会期を延長しました。

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“Sentimental Journey ― The Complete Contact Sheets”

“Sentimental Journey ― The Complete Contact Sheets”, 1971/2015
© Nobuyoshi Araki / Courtesy of amanasalto

“生きることはセンチメンタルな旅であり、なおかつ彼にとっては写真を撮り続けることがセンチメンタルな旅である。”―荒木陽子

アマナサルトは、荒木経惟「センチメンタルな旅 – コンプリート・コンタクトシート(Sentimental Journey—The Complete Contact Sheets)」展をIMA galleryで開催します。1971年に私家版として限定1,000部制作された『センチメンタルな旅』は、世界的にも大きな反響を呼び、いまやエポックメーキングな傑作として歴史に刻まれています。荒木が写真家としての決意表明をしたこの写真集の序文には、こう記されています。

「私は日常の単々とすぎさってゆく順序に何かを感じています。」

本邦初公開となる『センチメンタルな旅』のコンタクトシート全18枚、653カットは、まさに荒木が語る「単々とすぎさってゆく順序」の全貌を伝えています。現在でも荒木自身が「『センチメンタルな旅』は終わっちゃいないんですよ。ずっとこんときから今の今まで続いている。みんなこんときから1つにつながってるんです」と語るように、『センチメンタルな旅』は原点であると同時に、現在の、そして未来にとっても生きることと写真を撮り続けることが分ち難く結びついた荒木の人生そのものなのです。荒木は揺るぎない決意を常に抱きながら、写真を撮り続ける人生=センチメンタルな旅の道中に、いまも荒木はいるのです。

アクシスビル3F、IMA galleryで開催する本展は、同ビル2Fのタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/ フィルムでの荒木による最新作「写狂老人A 76齢」展 と同時開催いたします。ぜひこの機会にふたつの荒木展をご高覧いただければと思います。

【個展詳細】
ポートフォリオ集『センチメンタルな旅 コンプリート・コンタクトシート』 
『センチメンタルな旅』に収録されていた108点を含む、コンタクトシート全18枚とセルフポートレート1枚をプラチナプリントで展示いたします。653もの全カットを「連続」で見せることが、いま現在の荒木、しいてはこれまでの荒木の写真家人生を語る上で最も意味があるのではないでしょうか。

■荒木経惟写真集アーカイブ presented by  小宮山書店 
荒木はこれまで多くの写真集を発表してきました。その数は私家版を含めると400冊以上にもなります。『センチメンタルな旅』の私家版を筆頭に、現在、入手困難なものも多くあります。そんなファン垂涎の希少な写真集の数々を小宮山書店協力のもと展示・販売いたします。写真集こそ活動の核であるという荒木の信念を体感する貴重な機会となるでしょう。

■ ブックフォリオ『センチメンタルな旅』 
1971年に発表されて以来、幻の写真集とされてきた『センチメンタルな旅』。この写真集が河出書房新社より、今春、待望の完全版として復刻されました。アマナサルトではこの復刻版写真集とプリント作品をセットにした スペシャルエディション をリリースします。108枚から厳選したイメージ3点から1点お選び頂くことができます。今回は、復刻版写真集とともに、通常では入手困難な『センチメンタルな旅』のプリント作品をご愛蔵いただける、またとない機会です。

企画・主催: amanasalto 
協力:AaT RooM、小宮山書店、タカ・イシイギャラリー
機材提供:ソニービジュアルプロダクツ株式会社

会期

2016年5月25日(水)~7月23日(土)

会場

IMA CONCEPT STORE

時間

11:00~19:00

休館日

日月曜・祝日

観覧料

無料

荒木経惟|Nobuyoshi Araki
1940年、東京都生まれ。一貫して生/性(エロス)と死(タナトス)、そして無常観を主題に作品を発表し続ける、日本を代表する写真家。1963年に広告代理店電通の商業写真家としてキャリアをスタートさせるものの、在職中から個展を開催する傍ら私家版写真集も刊行。1971年に発表した自身の新婚旅行を記録した写真集『センチメンタルな旅』は、荒木の写真家としての決意表明であり、既存の写真表現に反旗を翻した宣戦布告でもあった。以降、写真家が被写体と緊密な関係を結ぶ「私写真(文学の「私小説」に倣って呼ばれるようになった写真表現スタイル)」を標榜して、私生活、東京の日常やセクシャルな情景、一連の組み写真からなる「物語写真」、あるいは江戸時代の春画を彷彿とするセンセーショナルな人物描写や、花々や食事、空景など、ありとあらゆる被写体に在る美しさを写してきた。

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