優れた芸術は常に先駆者たちの表現を受け継ぎ、時にはそれを乗り越えようと葛藤する。ますます多様化していく日本写真においても、その背後には切り開いてきたさまざまな道が存在している。
今号では、次なる時代を担う写真家たちが、直接的または間接的に影響を受けた先駆者とともに、ビジュアルと言葉、世代を超えた対話から、そこに接続点を見出すことを試みた。歴史や社会、アイデンティティの問題を通して彼らが交わした言葉からはさまざまな因子があぶりだれさた。そこには日本写真のDNAらしきものが息づいていると感じずにはいられない。
PRICE:1,944円+tax
Contents
特集:日本写真のDNA
築地 仁 × 石野郁和
土田ヒロミ × 小原一真
北島敬三 × 題府基之
沢渡 朔 × 川島小鳥
橋口譲二 × 森栄喜
ヒロミックス × 細倉真弓 往復書簡
STEP OUT! vol. 21 市田小百合
才能溢れる新進写真家を見出すDior の新たな挑戦
浅間国際フォトフェスティバル
「HDR_nature」 水谷吉法 文=ジョエル・ヴァシュロン
連載
TOKYO and ME vol.7 マリア・グルズデヴァ
Catch Up 世界の写真ニュース
People シーンを拓くキーパーソン ディーター・イノバートン
Focus パリが写真に染まる一週間
ホンマタカシ「Talking Photography」vol.9 サンドラ・フィリップス
How They Are Made 新しい写真が生まれる現場vol.13 ロバート・ザオ
Selected Articles
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沢渡朔 × 川島小鳥
ポートレイトの旗手たちを魅了するものとは?リラックスしたしぐさ、挑戦的な眼差し、アンニュイな笑顔…… 沢渡朔と川島小鳥がカメラ向けると、被写体に魔法がかかるのだろうか? 親密な関係性の中で、さまざまな表情を引き出す写真家のふたりが、インスピレーション源であるミューズの存在について語り合う。
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浅間国際フォトフェスティバル
この夏、長野県御代田町で浅間国際写真フェスティバルが新しくスタート。浅間山を望む高原の自然の中を散策しながら展示を楽しみ、美術館内では映像作品が鑑賞できる。参加するのは国内外の第一線で活躍する写真家たち。現代写真を体験し、深く知るためのエッセンスにあふれたこのフェスティバルの見どころをナビゲート。
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「HDR_nature」水谷吉法
「HDR_nature」では、「HDR」という、
露出の異なる複数のカットを撮影し、 その中から良い部分を抽出して合成することで、 肉眼での見え方に近い一枚に仕上げるデジタルカメラに搭載された 機能が用いられている。 水谷はわざとカメラを動かして撮影することで、 見たことのないイメージを生成した。 常にテクノロジーの進歩とともに歩んできた写真表現に、 新たなるページを加えた水谷の新境地を紹介。 -
ホンマタカシ対談連載:写真について話そう vol.9
今回のゲストは、サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)でダイアン・アーバスや森山大道ら、写真史における重要な写真家たちの個展を手がけてきたサンドラ・フィリップス。日本写真に造詣が深く、アメリカでそれらの紹介に尽力してきた彼女の功績を振り返りながら、日本における写真の展望を考える。
Contributors
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。