2025年もIMAは写真家や音楽家、俳優など様々なアーティストに取材しました。年末年始のお休みにお読みください。
故・東松照明の妻・泰子が導く沖縄写真シーン
沖縄・那覇にINTERFACE-Shomei Tomatsu Labはある。故・東松照明(1930~2012)の妻・泰子が運営する照明の足跡を伝えるギャラリー&ライブラリーであり、写真の私塾だ。照明に写真を習い、レタッチャーを務めた伴侶、泰子の元には今も写真を学びたい作家の卵が門を叩きに来る。彼女に照明とラボについて聞くと、その言葉には亡夫への尊敬と慈愛が端々からほとばしった。
市田小百合インタヴュー「静寂と神秘性の中で探すアイデンティティ」
イギリスで活動する写真家・市田小百合の現地で初めての個展となる「transiənt」がDAIWA ANGLO-JAPANESE FOUNDATIONで開催されている(3月7日まで)。市田は昨年、若手アーティストを選出するロンドンのアワード「Jerwood/Photoworks Award」を受賞した。自らの可能性を追って日本からアメリカ、現在はイギリスへと拠点を移し制作を続ける市田が歩んできた道は、女性として、移民としてのアイデンティティの中で決して平坦なものではなかった。20代、30代を通して異国の地で培ってきた独自の視点とこれからの展望を聞いた。
鶴田真由インタビュー“カメラから、奥深く、神秘まで”
映画、舞台そしてテレビで、俳優として活躍する鶴田真由。彼女はまた、数々の写真展や写真集を手がけてきた。2024年9月には東京・銀座の森岡書店にて、「織詩-Ori Uta」と題した展示を実施。鶴田による蓮の花の写真と詩に、調香師の沙里が手がけた香りが組み合わされた同展は、写真を見る行為を超えた、複合的な体験を訪れる者にもたらしていた。鶴田と写真との関わりを聞いた。
深瀬を捉えてくれました--浅野忠信に映画『レイブンズ』についてインタビュー
深瀬昌久の写真家としての自身の表現を追求する一方で、妻であった洋子との関係に悩む彼の姿を描いた、映画『レイブンズ』。深瀬を演じた浅野忠信の演技は、劇中の深瀬に、がぜん迫真性をもたらしているように映る。浅野に『レイブンズ』と深瀬について、話を聞いた。
https://imaonline.jp/articles/interview/ravens_Asano_tadanobu/
田島一成が振り返る坂本龍一と過ごしたニューヨークの1日 AKIO NAGASAWA Galleryで写真展
AKIO NAGASAWA Gallery Ginzaで田島一成個展「A DAY WITH RYUICHI SAKAMOTO」が開催された。本展では1995年にニューヨークで田島一成が音楽家・坂本龍一と共に過ごした1日を切り取った写真が展示され、同名の写真集も販売。レコーディングや音楽活動に追われる坂本の普段の姿を切り取った写真の数々は坂本の魅力的な一面を映し出すとともに、二人のアーティストとしての深い交流を感じさせる。当時田島は、坂本とどのような関わりの中で、どのようにしてその姿を写真に収めたのだろうか。
https://imaonline.jp/articles/interview/tajima_kazunari_ryuichi_sakamoto/
鷹野隆大インタビュー カスのような場所で弱さと共に生きる 東京都写真美術館写真展
大規模な自然災害や感染症の世界的流行、戦争、経済発展による環境破壊や都市開発など、現代はますます混沌を極めている。写真家・鷹野隆大は美しいものだけではない現実を受け入れ、弱いものも、醜いものもそのまま、むき出しのイメージを見る者へ提示する。国内外で活躍を続ける鷹野の個展「総合開館30周年記念 鷹野隆大 カスババ ーこの日常を生きのびるためにー」が恵比寿の東京都写真美術館で6月8日まで開催中だ。セクシュアリティをテーマとしたものから、日常のスナップショットまで彼の軌跡を概観する作品が展示されている。現代社会へ向けて写真で語りかけた本展を、鷹野の言葉をもとに紐解く。
https://imaonline.jp/articles/interview/ryudai_takano_kasubaba/
沢渡朔×北村信彦対談「女性を撮るモチベーションは落ちない」
沢渡朔の写真展「AWA no HIBI」がアキオナガサワギャラリー青山で開催された。昼下がりの午後、自宅で過ごす一人の女性をテーマに撮られた最新作。モノクロで綴られるそれは泡のようにどこか非現実的であり官能的。同名の写真集としてまとめられ、さらにヒステリックグラマー渋谷店でも同じテーマで展覧会を同時開催。沢渡とヒステリックグラマーを率いるデザイナーの北村信彦は30年来の友人というが、その旧知の2人に写真について聞いた。
https://imaonline.jp/articles/interview/sawatarihajime-kitamuranobuhiko/
音と光のあいだで──江﨑文武が語る写真と音楽の共鳴
バンド「WONK」でキーボーディストとして活躍する一方で、映画のサウンドトラックなどを手がける作曲家としても活動する音楽家・江﨑文武。彼はまたライカをメインにカメラ、そして写真を愛好していることでも、よく知られている。写真との出合いから、音楽表現との関連、数々のカメラ遍歴など、江﨑と写真との関係について、さまざまな話を聞いた。








