写真家の故木村伊兵衛の業績を記念し、1975年に創設された木村伊兵衛写真賞は今年度で第46回を迎えた。このほど一次選考会が開かれ、ノミネート作家と作品が決定。各年に優れた作品を発表した新人写真家を対象としている。
今回は新型コロナウイルスの蔓延に伴い、2020年発表の作品を対象とする第46回の選考を延期し、2021年発表分の作品と合わせて選考することが決定。写真関係者へのアンケートにより候補者を推薦し、選考委員である写真家・大西みつぐ、長島有里枝、澤田知子、小説家・平野啓一郎が評議を重ね、その結果、5名の作家とその作品がノミネートされた。
ノミネート作家・作品は下記5名、ページ下部には各作家の関連記事も併せて紹介。
・顧剣亨
写真展「A PART OF THERE IS HERE」2021年3月9日~4月10日(YUKIKOMIZUTANI)
*シリーズ名「Cityscape」
・西野壮平
写真展「水のかたち」2020年6月21日~8月16日(rin art association)
写真展「東海道」2021年9月1日~9月13日(MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY)
写真展「写真家はどこから来てどこへ向かうのか —世界を歩き、地球を変換する写真」2021年10月12日~11月20日(Gallery FOREST)
写真展「New Horizon」2021年10月22日~11月20日(Each Modern)
・福島あつし
写真集『ぼくは独り暮らしの老人の家に弁当を運ぶ』2021年8月(青幻舎)
写真展「ぼくは独り暮らしの老人の家に弁当を運ぶ」2021年8月10日~9月25日(IG Photo Gallery)
写真展「KYOTOGRAPHIE2020『弁当 is Ready』」2020年9月19日~10月18日(伊藤佑 町家)
・山元彩香
写真展「We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers」2021年10月16日~11月13日(タカ・イシイギャラリーフォトグラフィー/フィルム)
グループ展「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家vol.18」2021年11月6日~2022年1月23日(東京都写真美術館)
写真集『We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers』2021年11月(T&M projects)
・吉田志穂
写真集『測量|山』2021年11月(T&M Projects)
写真展「測量|山」/「砂の下の鯨」2021年11月12日~11月28日(NADiff Gallery)
写真展「余白の計画」「TOTAS-Emerging2020」 2020年5月16日~6月21日(トーキョーアーツアンドスペース本郷)
グループ展「あざみ野フォト・アニュアル とどまってみえるもの」2021年1月23日~2月14日(横浜市民ギャラリーあざみ野)
グループ展「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家vol.18」2021年11月6日~2022年1月23日(東京都写真美術館)
▼顧剣亨
▼西野壮平
▼福島あつし
▼山元彩香
・山元彩香インタヴュー「人間同士の理解し合えなさと、うつわとしての人間に向き合う」
・山元彩香、吉田志穂らが参加する「日本の新進作家 vol. 18」展、1月23日(日)まで開催
・山元彩香の新刊刊行記念展「We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers」
・アフリカのやわらかな光と現前する被写体の無意識な姿とが交差する、山元彩香「We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers」展
・2021年のベストセラー写真集3冊【blackbird books編】
・注目作家の作品を毎日配信!オンラインギャラリー第95弾は山元彩香「We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers」
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▼吉田志穂
受賞者は、このあとの二次選考会を経て、3月中旬の朝日新聞および朝日新聞出版ニュースサイト「AERA dot.」にて発表される。